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「おしゃべり」が武器になる。主婦こそ経営者という話。

価値観・暮らし /   / エプロンとスーツ / 聞き手 渋谷 彩華(主婦インタビュアー)  / 読了 約5分

薬剤師を目指して18歳で挫折した。上場グループ企業に17年勤めたあとに独立。「おしゃべり」を武器に世界を飛び回る人が、主婦の毎日こそ経営判断の連続だと話してくれた。 この対談で話しているのは、失敗は失敗じゃない。一人でしんどい時こそ、誰かに頼っていい。/上場グループ企業17年。余裕のある時間なんて、ずっと来なかった。/薬剤師の夢に挫折した18歳が、今は「教える立場」になっていた。。

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失敗は失敗じゃない。一人でしんどい時こそ、誰かに頼っていい。

成功論・独立

聞き手(渋谷 彩華):成功する人の共通点と、うまくいかない人の特徴は?

三浦

成功する人は、やってみる人ですね。

料理でも味付けを失敗することってあるじゃないですか。でもそれは失敗じゃない。やってみたからわかることがあって、次につながっていく。

うまくいかない人は、一人でしんどくなってしまう人かもしれない。主婦の方にもすごく共通することだと思うんですが、一人で抱え込まずに誰かに相談する、頼ることがとても大切だと思っています。

聞き手(渋谷 彩華):起業して後悔した夜はありますか?

三浦

起業してよかったと思っています。

上場グループ企業に17年勤めた後に独立したんですが、自分の時間を自分でコントロールできるようになったことが一番よかった。

後悔よりも、もっと早くやればよかったという気持ちの方が強いですね。

株式会社Lutzの対談風景

聞き手(渋谷 彩華):成功に必要なのは努力・才能・学歴・運、どれですか?

三浦

私は運だと思っています。ただ、運って待っているだけでは来なくて。

例えば怪我をして予定が狂ってしまっても、そこでできた時間に何か新しいことに出会えたりする。ネガティブに見える出来事が、後から運のきっかけだったとわかることがある。

楽しんで仕事していると、自然といい流れが来る気がするんですよね。誰かのためにと思って動いていると、運が向いてくる。そういう感覚があります。

主婦翻訳

「怪我で予定が狂った時間が、新しい出会いになった」——子どもの急な発熱で予定がつぶれた日も、もしかしたら運の入り口かもしれない。

ネガティブな出来事をインプットに変える発想は、主婦にこそ必要かもしれません。

株式会社Lutzの対談風景

上場グループ企業17年。余裕のある時間なんて、ずっと来なかった。

独立の決断・家族

聞き手(渋谷 彩華):起業についてパートナーから反対されたことはありますか?

三浦

上場グループ企業に17年いて、独立した時はやっぱり「え?」と驚かれましたね。

「余裕のある時にすればいい」とも言われましたが、余裕のある時なんていつなんだろうと思っていて。

待っていても余裕は来ない。だから踏み出しました。ちょっとした工夫や意識を変えるだけで、時間や余裕って作れるものだと今は思っています。

余裕のある時なんて、 いつなんだろう。 待っていても、余裕は来ない。

聞き手(渋谷 彩華):守るものがある人の方が、経営者として成功すると思いますか?

三浦

そう思います。家族のためにという気持ちは、一人では出せないエネルギーをくれる。

特に女性の起業家の方には、家族の存在がものすごい原動力になっている方が多いと感じています。

それと、ネガティブな状況でも「じゃあどうする?」と考えられる人が強い。選択肢をたくさん持っていることが、経営者として大事だと思っています。

株式会社Lutzの対談風景

薬剤師の夢に挫折した18歳が、今は「教える立場」になっていた。

生い立ち・母のこと

聞き手(渋谷 彩華):幼少期はどんな子どもでしたか?今のビジネスにつながっている部分は?

三浦

大学の頃、母の影響で薬剤師を目指していたんですが、なれなかったんですよ。その時は人生終わったと思いましたね。

でも今、医療事務・看護師・医師を目指す方たちに教える立場になっています。

18歳の頃の挫折が、何十年も経って「教える立場」として回収されているんです。当時は全然想像していなかった形で。あの失敗があったからこそ、今があると思っています。

18歳の頃の失敗が、 何十年も経って 「教える立場」として回収された。

主婦翻訳

「挫折が何十年後に別の形で回収される」——育児で仕事をあきらめた時間も、家計管理で鍛えた数字感覚も、いつか違う形で活きる。

今の「できないこと」は、未来の「強み」の仕込み期間かもしれません。

聞き手(渋谷 彩華):お母様はどんな性格でしたか?

三浦

何でもやってみようと肯定してくれる人でした。

会社を辞める時も、大学在学中にオーストラリアへ短期留学したいと言った時も、「じゃあやってみなよ」と言ってくれた。否定された記憶があまりないんですよね。

その姿勢が今の自分に影響していると思います。何でも否定されると反発心が生まれたりしますけど、背中を押してもらえると素直に前に進めるんですよね。

株式会社Lutzの対談風景

聞き手(渋谷 彩華):お母様との一番の思い出は?

三浦

今年、一緒に地中海クルーズに行く予定があるんです。飛行機のチケットも自分で取らせようとしたら大変そうで、内心「自分で取ってよ」と思いながら(笑)楽しみだなと思っています。

広島に住んでいた頃、母が運転して家族で全国旅行していたんですよ。45都道府県ぐらい行ったかな。後ろの席で兄弟と重なり合って寝たりしながら。あの車の旅が、一番の思い出ですね。

株式会社Lutzの対談風景

主婦の毎日は、経営判断の連続だ。

20代の自分へ・主婦の方へ

聞き手(渋谷 彩華):20代の自分にアドバイスするとしたら?

三浦

やりたいことをやってみな、ですね。時間もお金もかかることはある。

でも一人で考えず、先輩や周りの人に相談して、一緒に実現していくことが大事だと思います。

それと、主婦の方にも伝えたいのは、毎日の食事を考えることも立派な経営判断だということ。

今日ハンバーグを作ったから明日は別のものにしようという判断も、家計の中でやりくりすることも、全部経営をしているんですよ。主婦の毎日は、経営の連続だと思っています。

取材を終えて

今日ハンバーグを作ったから明日は別のもの——その判断も、立派な経営判断。主婦の毎日は、経営の連続です。

薬剤師を目指して挫折した18歳が、今は医療を目指す人たちに教える側になり、TEDxで世界に向けて話す人になっていました。上場グループ企業17年の安定を手放して独立し、「おしゃべり」を武器に飛び回っています。

「余裕のある時なんていつなんだろう」——その問いが、すべての始まりだったのかもしれません。

取材先

事業研修・教育事業。国連UNESCO研究員、海外TEDx公式スピーカーとしても活動。

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